2005年06月27日
近づくと
[ essey ]
出会った瞬間から、もうすでに別れへ向かっているという事実に
愕然とする。
同じ時間の流れは二度と無く、同じ環境が永遠に続く訳ではない。
慣れるまでに時間がかかる分だけ、少しずつ開いていった気持ち。
今の立場は、普通の同僚同士ではなく、ただの作業要員なのだから
それほど気持ちを開かずに、淡々とこなしているだけでいいのかもしれない。
環境の中のほんの一人?
でも、人と人とのつながりってそんなものじゃない気がして、
親しくなるごとに、本当の自分を曝け出して気持ちが近づく。
そのくせ、近づきすぎるとあとが辛かったりする。
ある期間だけ濃密に親しくする時、飽きてしまう人と離れがたくなる人がいる。
同性でも異性でも同じように。
相手に恋をしている訳じゃない。
でも、距離感を感じると胸がジンワリ痛んだり、
もう少し一緒にいたいとココロが叫んだりする。
相手が好きなら、なおのこと。
もう会えない訳じゃないけれど、
今までのようにあたりまえのようにそこにいることがなくなって、
毎日に忙殺されて、自分の中からも 相手の存在が消えそうになることが、
自分からアプローチをしなければ、相手の中の自分の存在が消えて、
お互いに流れていた暖かい空気までもが
ぷっつり途切れてしまうかもしれないという予感が
なんとも切ない思いにさせる。
何度も繰り返すたび、だんだん傷つかないように鎧をまとって、
近づきすぎないように防御するようになる。
それでも、時々その防御を簡単にすり抜けて
こちらのココロの中に滑り込む人がいる。
気がついた時にはもう手遅れで、離ればなれになってから
包帯だらけで痛むココロをベッドに横たえる。