« 2006年11月06日 | メイン | 2006年11月08日 »

2006年11月07日

今日は浅草

[ daily ]

110701.jpg

ゆっくり朝ご飯食べて
ゆっくりお出かけ。
ちょっとは急ごうようって思ってたかな…
慌てない慌てない(笑)

昨日の移動中に路線図を眺めていたPちゃん。
本日の目的地へ行く前に浅草行きを希望。

110702.jpg

久しぶりに見る雷門。
でっかい。

普段の日でも結構 人が居る。
そういや前に来た時はあんまりキョロキョロ周りを見てなかったのかな。
月曜定休ってとこも多いんだろうか?
シャッターをおろしてる店も結構ある。
そのシャッターの絵がね
昔の店構えを描いていたりして、なかなか面白い。

んで、ちょいちょいっとお店を覗いて
もんじゃ焼き食べて
人形焼き買ってもらって食べて
揚げ饅頭買ってもらって食べて

え?
食べてばっかり?
しかも
買ってもらってばっかり(笑)?

そんなこともある〜♪

お腹も一杯になって
ようやく本日の目的地へ。

川崎市岡本太郎美術館
生田緑地の奥。
少しひんやりした森の匂いが心地いい。

110703.jpg

2007/10/7〜2007/1/8
岡本太郎の絵画 衝動から実現まで展をやってた。
長細いエントランスを抜けると、開放的なホールが広がる。
ホールから展示室内へ
少し光量を落としたライトに赤いアールのついた壁。
床も少し傾斜しているような。
どきどき どきどき。

展示室に入るとすぐに「痛ましき腕」
やっぱり映像や写真で見ているのと実際の油彩作品を見るのとでは
違うよなあ。
繰り返し描かれたデッサンに始まり、エスキース、それから完成作品。
立体造形に、家具。 広がりのある空間と路地みたいな小さな空間。
じっくり対峙するにはもっともっと時間が必要かも…。
(あとで気付いたことだけど、どうやら小さな空間のいくつか見落としていたらしい…)
昨日アトリエで見た「明日の神話」よりスケールの大きなのも。

ふと…
足が進まなくなった。
上から下へ崩れ落ちる
その過程で激しく血を流しながら。
そんな一枚の絵。

ふう〜っ。
絵の正面に太郎の椅子が並んでいたので
腰掛けてゆっくり眺めることにした。

気になるものがあった時
動けなくなった時は
とりあえず座って、しばらく眺めて
集中する。
と…
ココロにコトバが浮かぶ
(浮かばない時もあるし、集中できない時もあるけど)

で、コトバが流れ出しそうになったら
メモ帳を取り出して、浮かんだコトバを書きとめていく。

が…しかし…今回は違った。
視線を膝に落として、サラサラと書きはじめた途端
左前方からスタッフが近付いて来た。
(ん? こっち来る???)

目の前に来た彼女はこう言った。
「ボールペンじゃないですね?」
「…はい…鉛筆です…」

それだけ確認すると
あっと言うまに元の場所に戻って行った。

しばらく呆然として
それから悲しくなって、目のふちに水溜まり。
視界がゆっくりぼやけていった。

なにが起こったのか一瞬わからなくて
茫然とそのまま座っていたら、相方が近付いて来た。
事情を話すと「その人は自分の仕事をしただけだよ」と。
確かにそうかもしれない。
何かあってからじゃ遅いものね。

でも
絵からも随分な距離があった。
そしてゆったりと腰掛けていた。
絵を傷つけるつもりなんてあるわけなかった。

ううぅっ うるうる。
なにより、開きかけた感情と思考が
プツリと切られてしまったことの衝撃が…★

「そこで『書けなくなっちゃった』って泣けば良かったのに」
「そうだね、わあ〜んって泣けば良かったかな。でも、思考停止したんだもん」
ただ、悲しくなって同時に思考停止しただけ。

…そういや、前にも一度(別の美術館で)近づいてきて
そっと見られてた時があったなあ…
書きとめるのってダメなのかなあ…。
でもその時はそっと見守られてただけのような気がする。

ある瞬間に流れ出そうとしていた感情を
外力で中断されると
もういくら集中しようとしても戻ってこなくて
すうって消えてしまうんだねえ…(悲)

それ以降に見た作品は
もうココロの中にはすうっと入っては来なかった。

110704.jpg

出たら、もうこんな空。


また行こう。いや、また行かなきゃ。
家に帰って、岡本太郎の「河童」のフィギュアをじっと見ながら
そんなことを思っている。



コメント公開されちゃうのはちょっと…という方 ふうん…なるほど!と思った方 ポチッとどうぞ↓

投稿者 ジェイ : 22:12 | コメント (0)

 

Main | About | Links | BBS