ワーゲンバスとPOPな毎日　JOY-WORKS

その店は信号をひとつ渡ったところにあった。
小さな小さな店内。
野菜に牛乳・豆腐・肉類・干物などの食料品やお菓子類。
洗剤やトイレットペーパーやなんかの生活用品が
ほんのちょこっとずつ並んでいた。

フィルムの現像や時計の電池交換なんかも扱っていて
それはそれで便利だったんだけど、
やっぱりお客が少なくなっちゃったのかな。
とうとう「永らくのご愛顧ありがとうございました」って一枚の紙が
閉め切られたシャッターに貼ってあった。

お客が少ないと商品の回転が悪くなる。
ぎりぎりまで置いておくから品質も悪くなる。
なおさら、きれいなもの好きのお客は遠のく…。
お酒も置いてる24時間のコンビニや
野菜も売りはじめたコンビニに流れてくのも
仕方の無いことだったのかな。
めちゃめちゃレトロなわけでもなく
微妙なぐあいだったことは否めないけど…。

街道沿い
一昔前に重宝されていたはずのお店たちは
淘汰されようとしている。
レトロな街並もすでに崩壊の渦中。

こっちに来たばかりの頃にあった氷屋も
いつの間にか店を閉じ、普通の民家の一部に
変わってしまった。
初めて氷屋を見た時にはなんだか感動したもんだ。

今はマンション建設ラッシュで
街道沿いには古い民家を挟んで
高層マンションが林立している。

古いものと新しいもの
上手く共存出来ないもんかなあ…。

風情のある愛すべき街並はどこへ？
街の価値はそういうもので形成されてく気がするんだけどなあ…。
もったいないね。歴史があるのに。

なんて…
十ン年前にも
そんなこと考えてたなあ…。

変わってないってことか（爆）

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